青いパパイヤでソムタム

高知にきて以来,タイなどでおなじみの野菜を目にして,何度も驚いている。

今回は,パパイヤ。
ふつう日本でパパイヤといえば,黄色からオレンジ色の熟した果物として売られていて,多くは輸入もの。あまり目にする事もすくないのではないだろうか。

先日見つけたのは,スーパーの地産地消コーナー。皮が緑で中は白い未熟のパパイヤが4つ割にされて売られていた。一つ100円なり。
青いパパイヤは野菜である。

タイでは千切りにしたパパイヤのサラダ,ソムタムが国民的ともいうべき定番料理である。(;実際にはパパイヤを手に持って包丁の刃でたたいて切り込みを入れて,ごぼうのささがきのように細かく切る)をすり鉢にいれ,ヤシ砂糖,ライム,唐辛子などを入れて叩き,塩味はナムプラー,風味をつける具としては塩漬けのカニが王道だが,食あたりを恐れる人は,カニの代わりに干しえびをいれる。トマト,インゲン豆の一種,ピーナッツも欠かせない脇役。これらをたたいて混ぜて出来上がり。

さっそく,ソムタムを作ってみた。長いインゲンはなく,タイの干しえびも無かったのでサクラエビで代用。ピーナッツも無かったので変わりにタイ土産のカシューナッツのトムヤム味のおつまみを入れてみた。

GR DIGITAL IV

辛さも満点のなかなか本格派のソムタムが出来た。
パパイヤの食感がやや堅すぎたのは,タイでは長い品種のパパイヤであるが,今回のは短く丸い品種なので未熟な場合にはさらに堅いためだったのかもしれない。

南国土佐を再確認。

なお,日本で出版されているタイ料理の本ではたいてい,人参で代用するレシピが載っている。確かに食感は近くなかなか美味しいが,人参の香りと甘い味ですこし違う料理になってしまう。