時間の問題ではない

なかなか更新をしなかった,もう一つの理由がある。
気楽なはなしばかり,つぶやいていてよいのか。。と考えてしまうような世の中の出来事だ。

国会の安保法制の採決。
審議時間が100時間を過ぎたから。。。とそろそろ審議は尽くした,という言い始めて,あっという間に採決。
国会中継を少しでも見たら,時間を根拠にし十分審議したという論拠の,なんとも人を馬鹿にしたことか,腹が立って仕方が無い。

首相は決して,人の質問にまともに答えていなかった。
何か物を見てそれが,どういう物か評価・判断するときには人は,いろいろな確度から眺めるはずだ。
たとえば,陳列している商品を見たら,見る向きを変えて,横から見たり,上から見たり,手に取れるなら,手に取っていじってみる。そうやって,そのものがどんな物か見えてくるはずだ。
審議の際には,さまざなな場面を変えて考えてみたり,別の言葉に直して考えてみたり,そうしていろいろな確度から見なければ,法案の実体が見えるはずがない。首相の答弁は,正面に向けておいた面を繰り返し見せるだけで,決してその商品を別の確度からは見せていなかった。それでも,この商品は確かだから,将来に絶対価値がでるから買えと言っているようなものだ。
そんな物を買う,懸命な消費者などいない。

審議時間だけすぎたら,議論は尽くしたというのなら,自動車の免許講習だって時間数だけハンドルを握って座っていたら合格という話だ。そんなことをしたら,日本中交通事故だらけだ。

気楽な話をするブログだけれど,この事態には一言くらい言わないと。
気が済まないというか,言うべきと思ったのだ。